「東北地域中心市街地及び商店街関連セミナー」レポートを拝読しました
独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)のホームページに、「令和6年度東北地域中心市街地及び商店街関連セミナー」レポートが掲載されていたので、拝読しました。
〇「令和6年度東北地域中心市街地及び商店街関連セミナー」レポート (中小機構)
まちづくりと商店街に関して、盛岡、いわき、能代などの取り組み事例の紹介と、パネルディスカッション、グループワーク、個別相談会が行われたようです。
盛岡の「株式会社ヘラルボニー」の代表者の方の講演もあったようです。同社は、テレビ番組で紹介されていたのを見たことがありますが、障害を持つ方が描くアートを「異彩」として捉えて、大企業との連携や海外進出などのビジネスにつなげている素晴らしい会社です。
私が特に気になったのは、「事例紹介3」の能代市の事例の中で、「静か過ぎる商店街に危機感を覚えるようになった」との件(くだり)です。シャッター街ににぎわいを取り戻すために、合同会社のしろ家守舎を設立し、そこを拠点に空間づくりのワークショップ等に取り組んでいるそうです。
当社がある春日部市の一ノ割駅周辺も最近はシャッターが閉じたままの店舗が目立つようになりました。高度成長期には新興住宅地として都内に通勤する会社員などの転入を背景に、近隣住民を顧客とした商店がにぎわいを見せていました。ところが、新興住宅地の開発後30~40年経過し、当初は子育て世代で構成されていた住民の年齢層も後期高齢者が中心になり始めています。新しく転入してくる若年層住民もいるのですが、近郊ロードサイドのモールや店舗に好んで足を運ぶため、駅周辺の店舗からは遠ざかっているようです。後期高齢者となると、免許証の返納によりロードサイド店舗に行くことも難しくなってきますので、歩いて行ける駅周辺の店舗の役割は今後重要になってくると考えます。人生百年時代と言われてますが、そうした時代に合わせたまちづくりや商店街の取り組みが必要と感じました。