法人口座開設できました(その3)

三井住友銀行に口座開設出来ました

 前職の公務員時代に何度も「中小企業だとメガバンクでは法人口座を開設させてもらえない」と耳にしたことがあったので、試しに、個人口座でお世話になっている三井住友銀行に口座開設を申し込みしてみました。
 たしかに、事務所の賃貸契約の写しなど、提出書類が多いうえに、法人口座の場合には近くの支店では手続きできず、大宮支店まで出向く必要があるなど、多少手間と時間はかかりましたが、特に問題無く審査は通りまして、法人口座の開設が出来ました
 以前にご報告済みの埼玉りそな銀行に口座開設出来た時も、同行は元はあさひ銀行で、りそなグループに属する都市銀行格ですので、法人口座を開設してもらえたのは驚きましたが、三井住友銀行にも開設出来たので、私の聞いていた「口座開設させてもらえない」伝説は、何か特別な事情がある場合か、個別の銀行のポリシーか、昭和の頃の昔話なのではないかと思います(まさに「都市(銀行)伝説」でしょうか・・。客観的・定量的なデータは持ち合わせておりませんので、当社事例での主観にすぎませんが。)。
 また、三井住友銀行は、口座の電子化を急いでいるようで、強く勧められて通帳の無い口座を開設ました。通帳の無い口座のメリットは、法人口座でもネットバンキングの月額利用料が無料で利用できることです(ネット銀行を除くと、大半の金融機関では法人口座のネットバンキングは月額利用料が課金されます。)。
 参考:「法人インターネットバンキングの利用促進に向けた参考事例のご紹介」(2022年4月 全国銀行協会、金融庁への提出資料)
 参考:「法人口座のおすすめは?金融機関の手数料やメリット・デメリットを比較して選ぶ方法」(2024年8月 Freee)

「stera tap」は最強のキャッシュレス決済ツール?

 しかも、三井住友銀行からは口座開設の手続きの後に、フォローの電話もかかってきました。電話で関連のサービスを教えてくれたのですが、中小企業向けの決済サービスがあるとのこと。興味があるので、色々とお聞きしていたところ、わざわざ当社の事務所までデモ端末を持って説明に来てくれました。
 サービス名は「stera tap」(ステラ タップ)と言って、小規模な事業者でも手元のスマホで決済できるサービスです。非接触クレジットカードを専用スマホアプリで読み込んで決済するサービスになります。
 〇参考:stera tap (SMEC GMO PAYMENT)
 これまで、小規模な事業者がキャッシュレス決済にしり込みしていたのは、①専用端末を導入するために初期費用が必要、②決済サービスを利用しなくても月額固定料金負担が発生する、③決済手数料が高い、④持ち運べないといった課題があったからです。
 しかし、この「stera tap」は、非接触カードリーダーが内蔵されているスマホがあれば専用端末は不要で、月額固定料金も無く、小規模事業者の場合には決済手数料が1.98%(2024年11月時点、一定の条件を満たす場合)で、スマホでinternetに接続できればどこでも利用可能と、様々な課題をクリアしています。
 具体的な構成としては、internetに接続できて非接触カードリーダー内蔵のスマホを用意して、専用アプリをダウンロードし、インストールすれば機材の準備は完了です。他に決済サービスを利用するための利用申し込みをして、クレジットカードブランドの審査が通れば、サービス利用するためのIDなどを通知して貰えて利用開始できます。
 デモ端末での利用方法の説明を聞いているうちに、感激してしまい、その場で申し込み手続きをしてしまいました。
 一部には接触型クレジットカード(磁気ストライプを読み取るタイプ)もまだ残っているそうですが、新規・更新で発行されるカードは非接触に置き換わっているので、5年程で全てのクレジットカードが非接触に置き換わるそうです。
 なお、「stera tap」は接触型カードや他の電子マネー、QRコード決済に対応していませんが、これらに対応した多機能据え置き端末を用いた決済サービス「stera pack」(ステラパック)も用意しているそうです。据え置きで月額利用料は発生しますが、決済手数料は「stera tap」と同じだそうです。
 「もしかしたら、当社にだけ特別に説明しに来てくれたのかな?」と思って、商工会議所で近隣の事業者さんの集まりがあった際に話してみたところ、飲食店の事業者さんが「stera pack」の問い合わせをしたところ、すぐに説明しに来てくれたと言ってました。三井住友銀行さんの機動力がすごいですね。
(宣伝みたいになってしまいましたが、特に三井住友銀行さんからの供与を受けたような「案件」ではありませんので、申し添えます。)

(2025.01.01追記)
 「stera tap」の利用記録データについて、センター側に保存されている期間がどの程度なのか気になっておりましたので、説明にお越し頂いた三井住友銀行の方にお聞きしたのですが、その場では特に明快な回答は得られず、持ち帰って調べて頂けることになりました。
 12月に、三井住友銀行の方から入電し、センター側でデータを保存しているのは1年間程度と説明してくれました。
 

GMOあおぞらネット銀行にも口座開設出来ました

 申し遅れましたが、もう一行、ネット銀行のGMOあおぞらネット銀行にも法人口座開設出来ました
 こちらは、事前のインターネットの情報では、とにかく迅速に手続きできると聞いていたのですが、非対面でのネット申し込みの際に、スマホを使ってセルフィーの顔写真や本人証明書(免許証など)を撮影して提出するのですが、何らかの理由で何度も繰り返し再提出を依頼されて、閉口してしまいました。
 あまりに再提出が続いたからか、途中からメール連絡が丁寧な文章に変わり、ようやく手続き完了することが出来ました。他行の手続きでもセルフィーの画像提出をしましたが、エラーの発生や、再提出を求められたことはなかったので、本人確認用システムの違いによる相性もあるのかもしれません。
 GMOあおぞらネット銀行は、法人口座が開設出来れば、創業後1年間は振込手数料が優遇されるので、決済用の口座としては便利そうです。