四国生産性本部の生成AI活用に関する研究会にオブザーバー参加させて頂きました
2024年12月19日に、四国生産性本部様が開催された生成AI活用に関する研究会(会場:香川県高松市 サンポートホール高松)にオブザーバー参加させて頂きました。
「事業開発研究会」という新事業創出に向けた次世代ビジネスモデルの構築をテーマとした研究会の第4回目の会合になります。
(参考)四国生産性本部のHP
(参考)四国生産性本部の事業案内冊子(PDF)
(参考)四国生産性本部事業開発研究会
〇テーマ:生成AI活用による新規事業の事例紹介~AIで社会・地域課題を解決する~
〇講師 :香川短期大学 専任講師(※) ITコーディネータ 岩倉洋平氏
※香川短期大学のWebによれば経営情報科准教授。
岩倉講師は、「パラレル実務家教員」の肩書(?)を持つ異色の経歴をお持ちの方です。お会いした時に最近の動向をお聞き出来ましたが、常に学び続ける姿勢をお持ちで、直近では経営や事業を形式知化する枠組みについて研究されているそうです。
研究会の会場には、岩倉先生の奥様も参加されてらしたのですが、奥様はアートの専門性を活かしたWeb企画などの実績をお持ちで、現在は香川県の公的なインキュベート・コワーキングスペースの「Setouchi-i-base」のコーディネータもされています。「Setouchi-i-base」には、私も足を運びましたが、高松シンボルタワーのタワー棟内にゆとりのあるコワーキング空間が整備されていて、しかも、ドロップインでも300円/hの手ごろな料金で利用出来ましたので、このような環境が身近に利用できる高松の方がうらやましく感じました。
(参考)パラレル実務家教員 三豊市 岩倉洋平さん(うどんの国のTech通信)
(参考)藤森・岩倉ゼミ
(参考)Setouchi-i-base利用案内
(参考)Setouchi-i-baseコーディネータ紹介
研究会は、岩倉講師がご準備された生成AI関連の動向や新サービスに関する90ページ弱に及ぶ資料を講演頂いた後に、参加者が3グループに分かれて生成AI関連のサービス活用等について、討議と発表を行いました。
講演では、資料説明だけでなく、AI生成動画や歌の実例を見せて頂いたり、スマホ2台を用いてAI同士の会話を実演して頂くなど、生成AIの技術の進化を体感させて頂きました。
グループ討議の際に、特に印象に残ったのは、参加された半分以上の方が生成AIの活用に前向きな意見をお持ちで、ChatGPTやCopilotは既に使い始めていて、「要領がいいけど間違いが多い部下だと思って使えば便利」と話していたことです。生成AIに対して前向きな意見が目立ったのは、参加者の方の多くが、新技術を導入したり、情報を入手しやすい著名な大企業や組織に属する方だからかも知れません。一方で、著作権侵害やハルシネーション、「不気味の谷」など、生成AI特有の業務活用でのリスクや注意すべき点にも議論が及び、新登場の「便利だがリスクを有する道具」の利用責任を個人に負わせないための企業文化や、ルール形成も重要との指摘もありました。
今回、オブザーバで研究会に参加させて頂いて、四国地域の産業界の皆様のデジタル活用の前向きな取り組みを実感するとともに、最新の生成AIの動向について学ぶ良い機会となりました。講師の岩倉先生、四国生産性本部及び研究会参加者の皆様に改めてお礼申し上げます。